天野です、

あなたはエロゲーをやった事がありますか？

社長になるなら、必ず一度はやった方がよいです。

実はこの夏・・・正確には６月末ごろに

ニトロプラスが出した
「僕と彼女と彼女の恋」というエロゲーを買いました。

私は人生で一度も、エロゲーどころか

恋愛ゲームすらした事が無く

そもそも、二次元より
リアルな三次元の女性が好きなので

購入を躊躇していたのですが、

知り合いのシナリオライターからも
非常に評価が高く

また、従来のゲームでは作る事ができなかった

”圧倒的な世界観”と”仕様”が凄いということで

私も、生まれてはじめて購入してやってみました。

結論から言うと、このゲームは
とんでもなくすごいの一言で

周りの女性達から批判の雨嵐だったこと以外は

非常に有意義な経験を得ました。

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（本当は、こっそりやろうと思ったのですが
やりはじめた初日に、周りの女性達にバレてしまい、
尋常ではない辛辣なイベントが展開されたのですが、
その話はまた別の機会に・・・ということで）

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こういったイベントや演劇、小説、
優秀なライターが書いた書物など

「シナリオが優れている」とされる物は

人を扇動したり、ドラマチックに人を
操作しやすい展開にもっていきやすく

ビジネスや広告にも応用しやすいのです。

一見、ビジネスとなんの脈絡や関係がないものでも

そもそも広告の多くは技術が発達しようと「文章か映像」ですし

講演会やセミナーに関しては露骨に影響を受ける訳です。

つまり”ストーリーライン”をどの様に展開するかです。

通常、ストーリーラインを作る時は

セールスレターでも、小説においても

主人公Ａ（仮定）が○○という状況から
脱却、解決する事を目的として

物語が展開されます。

セールスレターなら、

お金のない自分　⇒　お金持ちに

太っている自分　⇒　やせてモテモテに

という話です。

この、ストーリー展開が変わる瞬間のことを

「チェンジポイント」と言い

３０秒程度のＣＭなら、およそ５～８回程度の

チェンジポイントが存在します。

これはコピーライティング能力とは”別の能力”です。

というのも、

コピーライターの場合、「平面的思考」なので

ストーリーを構築さえすれば売れる。と考えるからです。

特にセールスレターや、メルマガライターの場合

売れるテンプレート、売れるストーリーを学べば

そのテクニックが、他でも通じると考えています。

しかし、動画やＣＭ、セミナーの場合

ストーリーとは別の「立体的思考」が必要になってくる訳です。

例えば”間のとりかた”や

”インパクトのある映像の見せ方”によって

観客を引き込むのが、この立体的思考です。

そのため、文章テクニックだけでなく

優秀なライターは、文章以外からも学ぶのです。

その為、見て購入したくなるＣＭの大半は

「シーン」を上手に使い分けます。

その為、短い時間の中で

消費者が欲しくなるのです。

三流のシナリオライターは、
シナリオで売ろうとしますが

優秀なシナリオライターは、
見ている人の状況まで考えて扇動する訳ですね。

今回、私が購入した「僕と彼女と彼女の恋」での

有名なワンシーンなんかは、
立体的思考がないと作る事ができません。

▼有名な衝撃シーン

もう少し解説すると、今回の

「僕と彼女と彼女の恋」というゲームは

ＣＭの段階で、上の図の様な”結果”を先に与えておいて

そこに至るまでの”空白の時間”を
ユーザーに生めてもらうという

リトマス法という、シナリオ構築の
考え方が取り入れられています。

そのため、

何も分からない人がプレイしても

世界観の作りこみ方が、深く

どっぷり、ずぶずぶのめりこむための
様々な仕掛けが盛り込まれてるわけです。

まず、プレイしてみることをお勧めしますね。

ただ初心者には刺激が強いかもですね。

そういう場合は、

王道シナリオの

少年ジャンプの「ワンピース」
あたりから学ぶ事をお勧めします。

逆に、ジブリの宮崎駿監督や

エヴァンゲリオンの庵野秀明監督が

何故、天才と言われるかというと

ストーリー展開のカギである

チェンジポイントを一切展開しないで

見ている側を惹き込むストーリーを作れるからです。

果たして、ネットに生息する

自称プロのコピーライターもどきの方が
説明できるのかどうかはおいておいて

これは、シナリオライターの視点から見れば

とんでもない高等技術です。

代表作で言えば、

「崖の上のポニョ」がいい例ですね。

あれは見ればわかりますが、

ストーリーに何の脈絡も展開もなく、

主人公が何を求めてるかも分からない

そんな映画なのです。

ぽにょって、どんなストーリー？と言われても

恐らく、大半の人が
直ぐに答えられないのではないでしょうか。

宮崎監督自身も、

「ルールが何にも分からなくても分かる映画を作ろうと思った」

「順番通り描いてくと、とても収まらないから思い切ってすっ飛ばした」

「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドとい

うパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」

といっているくらいなので、
まさに「ストーリー無き、ストーリー」なのです。

いわば、

”起承転結や三幕構成の要素を一切はずした”映画ということです。

やはり天才は違いますね。

こういった考え方を、少しでも意識していると

今回の「僕と彼女と彼女の恋」というゲームは

尋常ではないほど、学べる事が多いのです。

少しだけ紹介しておくのであれば

この「僕と彼女と彼女の恋」というゲームは

シナリオに特化しているため、従来のゲームにはない
大きなタブーを犯しています。

何かというと

”一度しか遊べないゲーム”なのです。

つまり、ゲームにありがちな
”やりなおし”という事や

ＩＦ・・（もしあの時の選択肢）
が存在しないというゲームなのです。

通常、シュミレーションゲームでは

いくつかの分岐点。

通称、フラグというものが存在し

何度でもやりなおしができるのですが、

このゲームには、

そのフラグというものが存在せず

ゲームと現実世界の境界線を、
いともたやすく曖昧にしている。

そんなゲームです。

その為、”世界観”の作りこみ方が

最初にも言ったとおり素晴らしく

また、ネタバレになるからあれですが

購入した際のパッケージを無くすと、
このゲームは永遠にクリアーすることができません。

通常ルート

メタルート

ゲームそのものの、話の展開や

恋愛ゲーをイメージしている場合は
ちょっと違うかもしれません。

どちらかというと、アドベンチャーであり

人生であり、選択そのものでしょう。

また、この手の「コアなユーザー層」
を抱える商品の場合、

パッケージに使われているロゴ一つとっても

大きな意味を持っています。

「僕と彼女と彼女の恋」のパッケージロゴは

縦書きなのですが、これも実は
広告業界では大きなタブーなのです。

コピーライターの方なら誰でも知ってる事の中で

パッケージの場合、縦書きよりも横書きの方が

人が”一瞬で認知する力”が高い為、

広報を考えると、横書きが基本なのです。

しかし、今回のテーマは世界観であり

プロット製作の段階では、横書きだったものを

わざわざ、縦書きにしてますからね。

縦書きにする事で、ゲームに対する意味や
考え方が大きく変わるため

今回の比重は、世界観を重要視する事に偏ってのです。

（　詳しくは、ゲームの中でをくまなくチェックしてみましょう）

──なので、このゲームは
一般大衆向けに作られたゲームではなく

コアなコンシューマ向けに作られたゲーム・・ということです。

こういう、たかがゲーム。

たかがエロゲーと考えずに

思考のやり方や、考え方一つで

全く違ったものの見方になりますし、

私自身、今回の様に考える事によって

様々なことを学び続け、ビジネスに生かしています。

今回の話をして、恐らく３０人に１人くらいは

批判的な意見が出るでしょうが、

はっきり言って、結果が伴わない人の考え方は

趣味や教養、視野を広げることに力を使いませんね┐(‘～`;)┌

きっかけは、何でもかまいませんが

フェラーリーが欲しい！と考える人の多くは

実はフェラーリーが欲しい訳でなく、

「なんとなく」な人が多いです。

趣味や教養、新しい視野を広げることに

力を入れていないので、何が欲しいかも分からず

「なんとなく」が増えたため、

結果が伴わない人生を繰り返しています。

そうならない為にも、

趣味や教養に力を入れていない人は

夢をかなえる事もできないのです。

”試乗”するのにお金はかかりませんし

フェラーリーが欲しくてたまらないなら
徹底的に調べるはずです。

すなわち、

新しい価値や、新しい物の見方を身に着ける為にも

趣味や視野を広げることには、存分にお金をかけるべきなのです。

結果、世の中で天才と呼ばれている人は

一見、全く関係の無いことにお金を使ったり
人と違うモノの見方をする様に思えますが

これらは全て、好奇心によって

新しい視野を広げ続けた結果であり

誰もが天才になるのです。

そういう意味でも、今回の話を聞いて

新しく視野を広げることをお勧めします。

では。

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