天野です、
私は過去に会社を潰した事があります。
1回だけじゃなく、何度もあるのですが
その理由は、私が現場主義で
「現場の意見を聞いていたから」でした。
これは私が、長年気づかなかった事なので
今日、お話しようと思います。
私は過去に会社を作って、
潰した経験が何度もあります。
そしてその理由や、原因を考えてきた結果
その理由は、
”会社を大きくしたいのに、ずっと現場主義だった”
事が原因だと分かりました。
ある程度、第一線で
ずっと経営をしていきた人や
店舗経営をしている人と話をすると
”現場寄り”の意見を持つ人が多いです。
これは現場で、社員やスタッフと
一緒に仕事をしたり
一緒に会社を成長させたり
一緒に店を大きくしたりする
第一線で「プレイヤー」として
がんばる経営者さんに、多く見られる傾向です。
アットホームな会社や
小規模な会社に非常に多く
また、個人で仕事をしている人や
インターネットで仕事をしている人にも
同じ傾向が強く見られます。
つまり平たく言えば
【 現場主義 】です。
現場主義とは、現場の意見を尊重して
現場の声に耳を傾けながら
経営を行っていくことで
一見、聞こえは良いのですが
実は”現場主義”では会社は大きくならないのです。
あなたが一体どの規模で
ビジネスを大きくしたいか?によりますが
実際、私も長年
現場の声に耳を傾け
意見をずっと、聞き続けてきた結果
「会社を大きくする上では」
失敗だったと感じました。
今回の話は、
長年、私が間違えてきた考え方、失敗したことを
ひとつの結論として、
読者に伝えようと思った話です。
あなたが従業員5名以下の
小規模なスモールビジネスや
個人でずっとやり続けていく。
というのであれば、
存分に現場主義崇拝者で結構です。
むしろそちらをお勧めします。
むしろ、現場主義でなければ
仕事に不都合が出ますし、失敗します。
しかし、より多くのお金が欲しいと考える。
または会社を大きくしたい
よりもっと稼ぎたい。
と考えるのであれば、
現場の声を聞くのをやめてください。
何故、現場の声を聞くのを
やめなければいけないかというと
現場の意見と、オーナー側の意見、お客様の意見は
それぞれ全く違うからです。
私が長年見てきた結果、一言でまとめると
オーナーは【 数字主義 】
現場は【 感情主義 】
だという事を知ったからです。
分かりやすく言えば、
現場や第一線で仕事をする人は
”点”の存在です。
つまり職人と同じです。
私が過去やってきたビジネスの実例を出すと
「飲食店」が分かりやすいです。
例えば、
飲食店で仕事をしている現場のスタッフと
飲食店を経営しているオーナーがいたとします。
飲食店で仕事をしている現場のスタッフは
当然、オーナーよりも現場に詳しく
”店”やそこに訪れるお客様のことは
オーナーよりも「プロ」
と言っても過言ではありません。
店の周辺にある状況や
普段どういうお客様が来ているか?
曜日ごとの客層や、店でやった方がいい事まで
さまざまな事が詳しくなります。
そして当然、「プロ」であればあるだけ
こだわりや考え方を持つようになります。
しかし、これは別の言い方をすれば
「視野」が狭いのです。
逆にオーナーとしての立場は
「面」でとらえなければいけません。
実際、店舗単体で見れば
売上げが悪くても、
複数の店舗を持っている場合や
別のビジネスを行っている場合など
その店自体が、他で有益に働くことがあるのです。
オーナーは「組織として」の全体的な視点を持つのに対して
現場は「個々」の視点を持ちます。
会社でよくある話として
事業説明会を開催し、
30名くらいの人数に対して
営業をかけたとします。
前は30名中10名が売れていたのに
最近30名中3人しか売れなくなった。
この場合に、現場主義の人間の意見を尊重すると
現場からは・・・
「このやり方は間違えている」
「売上げも低下しているし、お客様の反応が落ちている」
──なので、別の方法を考えましょう。
という意見になります。
しかし、
オーナー視点として、「面」で捉えると
実際は、広告費に大しても
十分利益が出ていたり
短期的には赤字だとしても
長期的には利益が十分見込める
──と考えるわけです。
逆に、現場の人間は
少しでも売上げが下がったり、上がったりすると、
右往左往したり、感情に左右されがちです。
なぜかと言うと、
現場主義の欠点でもあり、利点の一つは
”感情”が入りやすいという事です。
この感情とは、オーナー視点では見えない
目に見えない、細かいお客様の意見を
吸い上げるのに役立ちますが
時には、スピードやビジネスを
大きく阻害する事になります。
つまり、あなたが小さい組織で
優良で良いものを作る職人タイプなら
現場の意見を重要視し、小さくやればよいのですが
より会社を大きくしたり、お金を稼ぎたいなら、
オーナーとして、
客観的に見る視点をもたなければいけません。
現場主義に頼ると、感情に左右されたり
正しいものが見れなくなります。
その為、会社自体の軸が大きくブレ
会社の存続危機に陥るのです。
なので、現場の事は現場に任せて
オーナーや経営者は、その上で
総合的なマーケティングを組むべきです。
マーケティングという点で考えても
オーナーとしての立場や経営者は
ざっくりとした事だけ、
理解していれば構わないのです。
マーケティングのプロになる必要はありません。
細かいことは、現場の人間に任せ
逆にオーナーの立場では
そこに感情を含めず、
冷静な視点で物事を見る事が大切です。
現場の人間と、監督では見ている視点が違います。
オーナーは、
現場とまったく同じ考えは持ってはいけません。
お金を稼ぎたいなら、
ある一定のラインから
現場から離れ、違う「視点」を持たないといけないのです。
もう一度いいますが
大切な”ピンポイント”の「点」に関する事
業務や、現場の事は現場に任せることが大切です。
マーケティングも任せて結構です。
そして、一番ダメなのが
中途半端に現場主義なのか、オーナーなのか
分からない立場の人です。
これ、相当多いです。
自分の立ち位置を全く理解していない人です。
この立場の人がトップにいると、会社が潰れます。
私が過去に失敗した点は、ズバリここです。
個人で起業をした人でも、ずっとどちらの立場なのか
迷ってる人が多いです。
ネット業界で多いのは
「自動化にするべきか、このまま自分がやるべきか?」
で迷ってる人が多いです。
結論から言うと、その段階では
必死で、現場主義を貫いてください。
まだレベルが足りません。
インターネットでちょろっと稼いだ人が
次に考え出すのは”面度くさい”です。
面倒くさいから、自動化したい。
社員を雇いたい。
様々なことを考えます。
そこで、ステップメールを導入したり
できるだけ、労力を減らします。
──が、それは長続きしません。
はっきり言います。
個人でビジネスをしている人において、
特にネットビジネスをしている人で
自動化で永遠に稼ぐ事は、100%不可能です。
断言してもかまいません。
ステップメールだの、WPだの
ツールだの、SEOだの
あらゆる方法を用いてもかまいません。
サイトアフィリエイトでも同様の事がいえます。
これには理由が2つあります。
1つ目の理由は
カスタマーの低下が起きるからです。
どんな物でも、どんな自動化を行おうが
ずっと放置をすると
必ずカスタマーの低下が起きます。
莫大な会員数を誇る
良質なサービスを作ったとしても
放置していると、会員数は減り
最後は見るも無残な姿になるのです。
2つ目の理由は
カスタマーの低下から
時より、ツールのメンテナンスや
サイトの再構築を行わなければいけませんが
現場を離れているので、
現場の事が分からなくなります。
そして、元々
面倒くさくて、現場を離れているのですから
中々すぐに再構築を行う事はできません。
その結果、
普段は仕事はしないけど
たまに現場に入って仕事をするという
オーナーの立場でもなく、現場でもない
”中途半端”な立場になるのです。
この”中途半端”な立ち位置になった結果
気づけば、ズルズルと稼ぐ事ができなくなる。
という訳です。
つまり、個人でやる場合どんな方法を使っても
”労力値が下がるだけで、完全自動化はありえない”のです。
これが私が10年間、ネット業界を見てきた中で
個人でネットビジネスをやっている人で
自動化は無いと言い切れる理由です。
その為、完全自動化を目指すなら
組織化する以外に方法がありません。
たまに書くコピーライターなんて、
売れるコピーはかけません。
過去に売れても、今ヒットしないのです。
それは現場でもなく、オーナーでもない
中途半端な立ち位置になるからです。
毎日書くコピーライターは
売上げが一定以上あがりません。
それは現場の人だからです。
オーナーは、毎日書くコピーライターを雇い
彼らに指示する人の事です。
この立ち位置の違い、必ず知ってください。
なので、結果を出したかったら
現場主義か、オーナー主義か
そのどちらかを目指すべきです。
そのどちらにも慣れない
中途半端な自動化や、中途半端な組織化や
中途半端な現場主義は、辞めた方がよいです。
なので、最初は徹底的な現場主義
そして安定してきたら、どちら側に移行するのか?
それをちゃんと考えるべきです。
中途半端が一番よくないです。
オーナーは【 数字主義 】
現場は【 感情主義 】
これは覚えておくとよいですね
では
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